こんばんは。葉波拓巳です。
今日は高校時代からの友人の舞台に行ってきました。
舞台と言っても、演劇ではなく太鼓の演奏。
久しぶりに聞いた和太鼓や笛の音は、本当にいいものでした。
5月21日の執事喫茶に継ぐ、レポート・感想の長さになるでしょうか?(笑)
実はチケットを送ってもらった時に、彼女から
「席が埋まるから少し早めに来たほうがいい」
と、言われていたのですが…侮ってました(マジ)
13:45に最寄り駅に着いたのですが、改札を出て会場のほうに視線を向ければ長蛇の列。
…開場15分前だよね??失敗したかと苦笑しつつ、同行の父上と一緒に並びました。
いい場所が取れるかと少し不安になりましたが結構前の方に座れました。
1階席の真ん中辺りの列。演奏している姿はバッチリ発見できたよ!
さて、演奏の方の感想に行きましょうか。
全3部構成の第1部は、海をテーマにした和太鼓の演奏。
海の姿を表現したものから、漁に関した曲まで様々ありました。
受けた印象は本当に曲ごとにいろいろあって、
もしかしたら本来の曲の意味合いとは違うかもしれませんが、
自分なりに感じたことを書こうと思います。
海の姿には、時化の荒々しさ、凪いだ大きな海原、
また風を一杯にはらんだ帆船が走る姿、そこで感じる風…
そんなイメージを受けながら聞いていました。
和太鼓ならではの低音で響く、海の雄大さや力強さが全身に来ました。
対して漁に関した曲は大漁祈願や豊漁への感謝などのお囃子がメイン。
動き回る演奏者の方々からは、人間が中心に描かれる明るさがあって、
こっちまで楽しくなってきました。
第2部は横笛のソロ演奏。
篠竹で作られる篠笛は、よく思い出してみれば
祭りのお囃子などで必ず聞いている音だと思います。
そんな、ある意味太鼓の支えとも取れるような篠笛の独奏。
なかなか新鮮に感じました。
高音で奏でられる横笛独特のメロディーは、
懐かしいと同時に幽玄で少し物悲しい雰囲気があるような気がします。
最後に演奏した現代曲『星の河』は、音は和楽器なのにリズミカルな部分のある曲調。
すごく不思議で、でもとても笛の音に合っている…なんとも面白い曲だと思いました。
休憩を挟んでの第3部。いろいろあって面白かったです。
『中野七頭舞』は小学校のときに踊った記憶がよみがえります。
当時踊ったのは薙刀でして、見てるとなんとなく思い出せそうになるのは、
やっぱり体が覚えてるって事でしょうか?(笑)
衣装や道具がかっこよくて、無性にうらやましくなりましたよ。
なんせ体育着で踊ってたからなぁ…(苦笑)
小学生の子とそのお母さん方で構成された集団の演奏。
大小様々な雷を表現したり、舞台狭しと動き回ったりしてました。
小さい子の元気さや精一杯頑張る姿はとても可愛かったです。
バチを落としたって、かっこ悪くないぞ!頑張ってる証拠だ!
篠笛による子守唄。これは三重奏だったかな?(ちょっと記憶怪しげ/汗)
2部のソロとは違う趣で、奥行きが広がるというかなんというか…
色を重ねて違う色に見せる。そんな印象がありました。
『長良清流登り打ち』はダイナミックという言葉がぴったりだと思います。
ジャンプしたり、横へ移動しながら叩いたり…見ていてスカッとする勢いが気持ちよかったです。
メンバーが作った曲は、良い意味で世代の違いを感じました。
若い方々の『二足歩行』は、和太鼓を使っているのに、
目を閉じて聴くとサンバとかカーニバルにいるような錯覚を覚える曲調。
大人の『招福ばやし』は昔話をモチーフにしたオーソドックスなもの。
台詞のない劇でも表情豊かに演じられてて、楽しく見れました。
"エネルギー"と"技術"の勝負のようでしたが、それぞれの良さや特徴が見えて面白かったです。
『秩父屋台囃子』は祭りの盛り上げ役のように感じました。
祭りはもう少しで終わるけど、最後まで全力でいこう!と言ってるみたいに聞こえました。
『水口ばやし』は総出の演目。
太鼓と笛があれだけそろうと、迫力は格段に違うものだなぁと実感しました。
アンコールは会場を巻き込んでのもの。掛け声を出すのも久しぶりで、楽しくやれました。
たまにテレビでこういった公演の放送があったりしますが、やはり生には勝てないと思います。
確かに曲はきちんと聞こえるし、奏者の表情もよく見ることができます。
でも実は、かなり冷静に見てたりするんですよね。
「すごいな」とか「上手いな」とか思ったりはするけれど、
本気でそう思ってるとはちょっと断言しにくいと言うか。
耳だけで聞くのと、全身で捉えるのとの違いなんだろうと思います。
『良いものには直に触れる』
本当に重要なことだと思います。
心の底からウキウキしたり、ワクワクしたりと、正に心躍るような楽しい時間でした。
神と人の距離が近く、密接に関わると考える日本ならではのみんなで楽しめる音楽。
それがあるから祭りは楽しいのかな、と感じました。
また機会があればぜひ聞きたいものです。
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